前回はこちら
https://maplecockie.hatenablog.com/entry/2020/05/07/010915
目次
貸倒損失の応用
前回は貸倒損失の基本について紹介してました。
今回は貸倒損失がどういうタイミングで仕訳されるのかのパターン紹介します。
簿記2級の方がよくでるのですが3級でも出ますので覚えてください!
これは当期に掛け売上や受取手形を受け取った先の会社が倒産して回収ができなくなった時に貸倒損失として処理します。
例題
会計期間:×1年4月1日〜×2年3月31日
5月11日 A商店に商品50,000円を売り上げ、代金は掛とした。
(売掛金)50,000(売上)50,000
7月30日 A商店が倒産し、同店に対する売掛金50,000が回収不能となった。
(貸倒損失)50,000(売掛金)50,000
②前期までに売掛金回収不能額を含む貸倒引当金を設定しているが、残額より売掛金の回収不能額が多いとき
貸倒引当金を設定するタイミングは決算日です。
つまり前期までに当期の売掛金回収不能分を含んだ貸倒引当金の設定をしていれば、当期の売掛金回収不能額を貸倒引当金に当たることが可能です。
しかし貸倒引当金設定額よりも売掛金回収不能額の方が上回っていたら差額分は貸倒損失として処理します。
例題だとパッと理解できると思います。
例題
前提
前期売掛金内訳
A社:10,000
B社:5,000
C社:50,000
前期貸倒引当金設定額(1%)
650
(65,000×1%)
本題
当期5月11日にC社が倒産し、同店に対する売掛金50,000円が回収不能となった。
(貸倒損失)49,350
償却債権取立益
償却債権取立益(利益)とは前期に貸倒として処理した売上債権を当期に回収した時に記帳します。
実際どういう状況なのかイメージつかないのですが個人的なイメージは取立と言っているので『ミナミの帝王』
でよくある
「利息だけでも払ってもらいまひょか?」
みたいに追い込んで回収しているのかなと勝手に思って覚えています。
例題
前期に貸倒として処理していた売掛金50,000円を現金で回収した。
(現金)50,000(償却債権取立益)50,000
実は結構終盤です。あと3回くらいで仕訳系は終わるかなと思います。
ここまでお疲れ様です!
次回も楽しみに!